平成18年度 8/23(水),24(木)キャラバン報告 岩手県 江刺第一中学校&遠野中学校 講演


H18.8/23(水) 

講演前ビデオ(40秒)

講演ビデオその1(2分)

講演ビデオその2(1分半)

東京駅午前9時。
甘かった。
はやて11号は満席だった。
その電車に乗らないと間に合わない。
やむなく「立席」を購入。
あるんだ、立見席が。
これから水沢江刺駅までの2時間を思った。

昨日雨乞いをしたのに、快晴。
気温は軽く30℃を超える。
思惑が外れた。
8月末は東北からはじめよう。
きっと涼しいだろうと思っていたのに。

水沢江刺駅到着。
幸い途中から席が確保できた。
結構キャンセルが多いようだ。
駅で、今回の訪問校である江刺第一中学校の伊藤先生のお迎えを受ける。
伊藤先生は
昨年のキャラバン出発地である仙台の柳生中学校での公開授業にも来てくれた。
あれから1年。
私の授業も変わった。
コンテンツも、技術も。
今日はそうした違いも見てください、とお話した。

 岩手日報の記者の方と講演前に話す

メディアからの取材依頼がたくさん来ているという。
だいたい「○○県初の開催です!」という場合は取材に来てくれる。
岩手県は今回が2回目だったがとても多い。
それは前回の7/25に行った岩手県初の講演(久慈市立山形中学校)が
近所で起こった母子殺人事件とぶつかった。
教育どころではない。
メディアの方々は隣町へすっ飛んで行った。
教育どころではなかったのだろう。

私の心配事はただ1つ。
体育館のコンディションだ。
今回は640名。
間違いなく、蒸し風呂だ。
私はいい。
演者に気候は関係ない。
しかし聴衆は違う。
寒さは厚着でしのげるが、暑さはいけない。
どうにもならないのだ。

 

早速体育館へ。
やはり蒸し暑い。
岩手県は大変広大な面積を持っている。
四国と一緒だとか。
7月末の久慈とはまったく違う。



講演前に、応援団が全校生徒に対し
挨拶の指導などをしていた。
それが型どおりのものではなく

「もう一回やり直し!」
「1年生だけが遅い!」

みたいな、厳しいものだった。
今時珍しいのではないか。
しかしずっと見ていると
何だか、コントを見ているようで笑えてしまった。

(ここで、やり直しがはいるかな)

と思っていると、案の定、

「やり直し!」

となる。
生徒さんは暑い中大変だったと思うが、どことなくユーモラスだった。

 講演前、校長先生の話を聞く

やがて講演が始まった。
640名を取り囲むように4台のテレビカメラが回る。

  

NHKを除く民放全局が取材に来てくれた。
岩手放送
テレビ岩手
岩手めんこいテレビ
岩手朝日放送
みなさん暑い中ありがとうございます。
特に、岩手朝日放送のアナウンサーの方は
千葉出身だった。
二人で茂原の話題で盛り上がった。

  

さすがにみな緊張している。
岩手の県民性とは「控えめ」ということらしい。
カメラの影響もあり、まったく笑いが起こらない。
私はどこで笑いが起こるか、押したり引いたりしながら進めた。

   

「おかしいなあ、ここで笑う人がいるんだけど」
「ここで笑うか!」


みたいに、講演は進む。

  

しかし講演自体は染み込んでいるようだった。
私も生徒たちも汗だくになりながらも
体育館の緊張は保たれた。

  
  
  

コクヨのリモートマウスは重宝している。
キャラバン必須アイテムだ。
広い体育館を動き回っても大丈夫。
一番後ろからパソコンをコントロールできる。
キャラバン当初は、パソコンのそばを離れられなかった。
特に私は画面の切り替えが多い。
30mもあるコードを抱えながら全国を回っていた。
しかしこのマウスがあれば大丈夫だ。



そして終了。

 さよなら!

生徒へのインタビューの後
私もインタビューを受ける。
そして解散。

 
  

明日はあの遠野での講演だ。
遠野市立遠野中学校。
とりあえず花巻に宿を取り明日に備える。
花巻南温泉へ。
楽天トラベルでいい宿を見つけた。
平日ビジネスマンでもOKの温泉宿。
これだ!

思いがけずこの旅館が有名なところだった。
宮沢賢治もよく来たという。
日本一深い温泉だという。
日本一深い?

旅館の名前は藤三旅館。
かなり年季が入っている。
自炊部と旅館部に分かれていた。
長期滞在者もいるのだろう。

建物は川沿いすぐのところに立っていた。
川の流れを見ているとすっかり時間を忘れてしまった。

  ← 川のせせらぎ(10秒)

これを「いやし」というのか。
キャラバンをしていてこんな気分は初めてだ。
たまにはこんなことがあってもいいだろう。
私は早速露天風呂へ向かった。

誰もいない。
夏休みとはいえ、平日だ。
露天風呂はいくつかあるようだ。
私は川沿いにせり出した風呂を見つけた。
これはいい。
階段を降りていく。
目の前に川のせせらぎが。
先ほどまで憎らしく感じていた日差しと暑さが
今度は逆に心地よく感じる。

「行く川の流れは絶えずして…」

私は川に向かって仁王立ちになり
たった一人の空間にしばし…と。

 ガブッ

なんじゃ?

 ガブッ、ガブッ、ガブッ、ガブッ

痛てっ!
なんと、私の体中に虻(あぶ)がしがみついている。
(あるいは蚋(ぶよ)か?)
これはでっかいハエみたいなもので
なんのためにしがみついているのかわからない。
とにかくこいつらは、肉にかじりつく。
蚊なら「チクン」だけど、こいつらは「ガブッ!」だ。
放っておくと大変なことになる。
もう情緒どころではない。
体中ピシピシやって追い払う。
10秒と気が抜けない。
あっという間に噛み付かれる。
道理で誰もいないわけだ。
みんな知っているのだ。

とうことですぐに退散。
そこで私は有名な「白猿の湯」へ。
ここが日本一浴槽の深い温泉だという。
130センチ。

 (藤三旅館のHPより)

立って入るのだ。
私はこんな経験は初めてだった。
かつ、ここは基本的に混浴だ。
階段を20段ほど浴槽まで下りていく。
源泉が枯れたので深く深く掘り下げていった結果そうなったらしい。

扉を開けた。
浴場の全貌が見渡せる。
と、私は思わず扉を閉めた。
モーパッサンの小説のタイトルを思い出してしまった。
私の目に飛び込んできたのは脂肪の塊に見えたのだ。
それも無数に。
なにやら妙齢の(?)ご婦人がうごめいていた。
まあいいか。
覚悟を決めて階段を下った。

なんともいえない体験だった。
風呂場の作りが古い。
渋味がある。
木造と石造りがうまく調和し、
ななめに立てかけられた蛍光灯がぼんやりと風呂の一切を照らし出す。
深さ130センチの風呂は大変開放的だった。
それはそうだ。
大の字で風呂に入れる。
首も曲げない、腰も曲げない、膝も曲げない。
おまけに体が軽い。
これほど快適な湯船はない。
私はすっかり魅了されてしまった。

お風呂の縁に首を預けて
ふわふわと空中遊泳するように入浴した。
天井が高い。
3階くらいの高さだ。
だから換気がいい。
大昔に来たことがある気がした。
私が生まれるもっと前に。
想像力とはすばらしいものだ

そうだ、夕方のニュースだ。
今回はローカルニュースをチェックする機会に恵まれた。
あわてて上がる。
テレビチャンネルをカチャカチャ回しながら4つ見た。
他人事に感じられた。


H18.8/24(木) 遠野へ

 ← 講演ビデオ(1分半)

釜石線にて遠野駅に降り立つ。
この日に備えて、柳田國男の本を1冊読んでおいた。

遠野中学校の藤澤校長先生と私を呼んでくれた志田先生のお迎えを受けた。
はじめて訪れた遠野はちょっとイメージが違った。
私はもっとこじんまりしているのかと思ったが
広大な盆地である。
360度山に囲まれている。
しかもその山々の表情が実にやさしい。
峻嶮な山はない。
ありきたりだが、実にのどかな風景である。
しかし、暑い!
風景を美しく照らす日差しが、講演前の私には悩ましい。

遠野中学校は全校生徒が400名もいる。
イメージ的には全部で80名くらいであってほしかった。
(まあ私の勝手な都合だが)

体育館は風通しがよかった。
それに盆地を吹き抜ける風はやさしかった。
やはり秋はそこまで来ている。

こんなに美しくもやさしい山々に囲まれた子どもたちは幸せだと思う。
そして講演も思惑通り進む。

   

体調もよかったこともあり、
すばらしい講演ができたと思う。

ところで最近は中学生にはやらない私のドジ話を
今回はうっかりやってしまった。
この話は体力を使う。
元々、話を聞かないやかましい高校生相手に使い始めたコンテンツなので
静かに聞いてくれる中学生には止めている。
だが、つい口がすべった。

「実は、私も危なかったんです…」

しまった、と思ったがもう遅い。
ここまできたらやるしかない。
ということでやり終えた。
充実した2日間だった。


今この文章は帰りの新幹線で書いている。
いつでもこうして記録が書けると早くていいのだが。
8月はゆっくり休養できたので元気なのだ。
しかしキャラバンが進むにつれて疲労がたまってくるだろう。
気をつけなければならない。
体調管理が一番大事だ。

土曜日(8/25)には千葉県のタウンミーティング(in 鴨川市)に参加する。
そして来週は北海道の別海だ。
これは涼しかろう。
全校生徒30名という、信じられない中学校へ行く。
楽しみである。



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