根本直伝教師修業

TWO-WAY/小学校/教師修業/根本直伝教師修業/全学年/向山洋一氏の生き様から自分を磨く/授業参観は来なくて当り前
根本正雄(TOSS体育授業研究会代表)


. 授業参観は来なくて当り前

 授業参観は来なくて当り前 (向山洋一氏)

 向山先生とお会いして、9年目になる。
 サークルや様々な会での話の中に、キラリと光る話がある。
 京浜教育サークルが終わると必ず懇談会になる。私は必ず出席することにしている。
 向山先生の自由奔放な話を聞くのが楽しいからである。
 そいうところで聞いた話を中心にまとめていきたい。

 1992年4月11日、サークル終了後「いこい鮨」で懇談会が始まった。
 4月の始めということで、授業参観の話題が出た。
 「向山先生、授業参観についてどう考えていますか。」と板倉先生が質問された。
 向山先生の答えが「授業参観は来なくて当り前とおもっています。」という言葉であった。
 私は、ドキッとした。
 「保護者は授業参観に来るべきである」と考えていたからである。新卒以来ずっと来るべきであると考えてきた。
 6年生を担任した時には、たったの二人しか残らなかった。若かったので強いショックを受けた。
 「授業参観は来なくて当り前」と聞いて、驚いてしまった。思いもよらなかったからである。
 「向山先生は、授業参観でどんなことをするんですか。」と遠藤先生が質問された。
 「そうですね。私は次のようなことをしますね。」
 3つのことについて話してくれた。

 1.学級で子供はどうなっているかを話します。
 2.行事でどういうことがあって、どんな準備をするか話します。
 3.親が発言できるようにします。
 4.講演をします。
 (年間のテーマを決めておいて話す。データを持っていく。)

 学級で子供はどうなっているか、心温まるエピソードを話します。
 面白いという内容で、子供のマイナス場面は絶対に話しません。
 心温まるエピソードでは、描写をします。方面が違うことを3つ入れるようにします。
 「心温まるエピソードはどんなふうにして集めるのですか。」とすかさず質問した。
 「チラシ、週刊誌、本などを読んでよかったらちぎって袋に入れておくんです。」
 「本などはどうするんですか。」と新牧先生が聞かれた。
 「本の場合は、折っておきますね。」
 情報の整理をきちんとされているのである。
 「2番目のどんな準備をするかでは、例えば遠足や家庭訪問がいつごろあって、どんなことをするのか、保護者がメモしたくなるようなことを話しますね。」
 具体的な場面が描けるようにするという。
 懇談会ではもったいない話が、次から次ぎへと出てくる。


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