心の虹―530号(2002.7.31)
あなたのまちのTOSS体育―福岡

心 の 虹

TOSS体育全国セミナーが福岡にて開催
体育授業のシステム化


 2002年7月28〜29日の2日間、TOSS体育全国セミナーIN福岡が福岡市で開催された。特に事務局として企画、運営に当たられた八和田清秀先生には、深くお礼申し上げる。
 今回の全国セミナーでは八和田氏から三つの大きな問題提起がされた。

1.体育授業のシステム化を模擬授業で提案
 体育が苦手な子どもも得意な子どもも同時に満足できる授業のシステムを模擬授業を通して提案された。授業に必要なリズムとテンポがライブでお確かめられた。

2,TOSSインターネットランド体育サイトの開発
 現在、教育サイトとして世界一の規模を誇るTOSSインターネットランドに体育のもある。2005年の全教室ネット化に対応して、体育の授業でも使えるHPの開発がされてている。その一端が紹介された。指導が苦手な教師でもこれを見れば安心できる、そうしたサイトが提案された。

3,TOSS体育各種研究会による研究発表
 TOSS体育には各種目や領域ごとに専門の研究会を発足している。セミナーでは、研究会の成果が発表された。

 1日目の会場は福岡市立西長住小学校であった。広く大きな体育館で140名が実技をするには申し分のない広さであった。2日目の分科会会場は市内の天神会館の11階の部屋であった。冷房のきいた涼しい部屋で熱気に包まれ、提案がされた。
 今回の全国セミナーの特色は、模擬授業が11あったことである。どの授業も提案性のある授業であった。その一つ一つが「濃い」内容であった。
 基本の運動、サッカー型ゲーム、表現運動、様々なラダートレーニング(基本の運動)、ハードル走、体ほぐし、長なわ、バスケットボール型ゲーム、フラッグフットボール、マット運動、短なわ、腕ふりの授業(短距離走)と多彩であった。模擬授業は次のようである。

○渡辺喜男氏(TOSS体育中央事務局) 「バトンタッチを取入れた楽しい連続長なわ」
○村田斎氏(TOSS体育中央事務局)「縄跳び運動・変化のある繰り返しで動きを引き出す」
○根津盛吾氏(TOSS体育関東支部長)「フラッグフットで、戦術の楽しみ方を味わおう!」
○波戸内勝彦氏(TOSS体育九州支部長) 「授業のシステム化で新しい表現運動」
○三好保雄氏(TOSS体育中国支部長)  「1年生のボール運動遊びの授業システム化」
○大町勝一氏(長崎支局長)       「授業開始の10分間のシステム化(体育館編)」
○東田昌樹氏(熊本支局長)  「SAQトレーニングを変化のある繰り返しで授業する」
○猿渡功氏(鹿児島支局長)       「システムで考える体ほぐし」
○石橋健一郎氏(鹿児島の新進気鋭の実践家)「誰もが楽しめるシューティングバスケット」
○根本正雄氏(TOSS体育代表)  「タオルを使った短距離走の腕ふりの指導」
○伴一孝氏(TOSS向山型国語副編集)  「短縄跳び」


 しかも模擬授業の受講者が30〜40名と限定されたために、見る側と見られる側になることができた。実技をするだけでなく、模擬授業を観察することも出来た。
 高塚猛著『会社再建3つの戦略』(かんき出版)の中に「見られることが最高の学習」「見てあげることが最高の教育」という言葉がある。今までの体育講座では、全員が一斉に実技を行っていて、見るということがなかった。
 今回は141名もの参加者があり、一度に全員が模擬授業を受けることが不可能であった。そこで一つの講座が30〜40名と限定され、自分の参加したい模擬授業にでるという選択ができた。
 このため参加者も動く、見ると両方の体験をすることができた。これは今までの体育セミナーにはなかった内容である。
 出来たら授業のコメントがあればさらに良かった。授業の解説をするのである。模擬授業のどこがよいのかを指摘されて初めて理解できる。
 分科会は14分科会、30名の方の発表があった。全て発表内容が要項にまとめられ、製本されていた。パソコンを使用したプレゼンテーションもあり、鉄棒分科会の村田先生、辻岡先生の発表は素晴らしかった。

 TOSS体育授業研究会 研究紀要目次


【巻頭言】
 〔TOSS体育授業研究会代表:根本正雄〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1

【研究紀目次】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2

【水泳研究会】
 「水泳級表」を授業システムに導入する〔太田輝昭〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6

【鉄棒研究会】
 鉄棒指導研究会4つの追究テーマ〔辻岡 義介〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
 目指せ!全員達成「逆上がり」〔阪下 誠〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12
 逆上がり全員達成への〔杉本 友徳〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
 条件付き逆上がりとパソコンの活用で、達成率を上げ〔村田 正樹〕・・・・・・・・・・・・・・・・16

【一輪車研究会】
 基礎技能を一連の動きの中で練習する川口 達実〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20

【ハンドボール研究会】
 〜男子も女子も楽しめる〜楽しいハンドボールの授〔岩田 史朗〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・24

【中学研究会】
 中学生を熱中させる体育授業システ〔大石 貴範〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28
 中学生をやる気にさせる片々の指導技〔山本 真吾〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30

【バスケットボール研究会】
 〜できない子をできるようにする!〜楽しいバスケットボールの授〔三好 保雄〕・・・・34

【ソフトボール研究会】
 「投」「捕」「打」の習熟過程の研究 〔田代 光章〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38

【応援団指導研究会】
 〜効果的な指導法の確立〜応援団指導の原〔山口 浩彦〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42

【マスゲーム研究会】
 自然に拍手がわき起こるマスゲームを目指し〔三沢 博樹〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・46
 「5S(エス)」を基本としたマスゲーム〔桑原 和彦〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・48

【連合なわとび運動研究会】
 〜どの子も上手になる〜あや跳び・交差跳びの授〔藤澤 芳昭〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・52
 〜1回旋1跳躍に挑戦〜障害児の縄跳び指〔桝本 伸子・長谷川 剛〕・・・・・・・・・・・・・・・54
 前かけあし跳びの授〔國本 直嗣〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・56
 〜運動量を十分に確保する縄跳び運動・多回旋跳びへの道〜
 二重とびへのステップで三重跳びが跳べた! 〔山口 收〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・58
 〜楽しく活動できる〜長なわバリエーション7〔瀧口 泰広〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・60
 〜みんな跳べる長縄〜楽しいダブルダッチの指〔表 克昌〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・62

【ソフトバレーボール研究会】
 基礎感覚・基礎技能を大切にすることでチーム力向上を目指〔冨永 泰寛〕・・・・・・・・・・66
 〜わかる・できる・楽しい!〜ソフトバレーボールの授業〔土田 健史〕・・・・・・・・・・・・68
 ソフトバレーボールの課題ゲー〔小笹 宗男〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・70

【基本の運動研究会】
 〜走・跳の運動機能を鍛える〜ランニング体操の授〔萩原 昭広〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・74

【体育授業システム研究会】
 汗いっぱい 走・跳の運〔菊地 亨〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・78
 誰でもできる「体育授業」のシステム化〔浜井 俊洋〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・83
 〜男女の仲がよくなる〜体ほぐしの授〔猿渡 功〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・85
 システム・コマとパーツ・原理原則を意識した体ほぐしの授業〔西田 裕之〕・・・・・・・・87
 〜授業を進める上での基礎・基本〜集合・整列のシステムを作る 三浦 広志〕・・・・・・・89

【楽しい準備運動研究会】
 TOSS体育「楽しい準備運動ML」〔石橋 健一郎〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・94

 あとがき・〔TOSS体育中央事務局田代光章〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・63

 八和田先生から141名の参加者があったという報告があった。141名の参加者はTOSS体育にとって、歴史的な参加者である。授業の内容、分科会と新しい文化を創り上げた。
 来年は横浜で開催の予定です。ご参加をお待ちしている。



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