根本実践の分析

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持木 信治氏


. ライブでこそわかる事実

 3年前の5月、教師になって2年目の私は、同じ職場の先生の勧めで「根本体育 直伝講座」(埼玉)に参加した。TOSSの講座自体、初めてだった私は、よく要領がわからず「どんなことをやるのだろう、難しいことを聞かれたらどうしよう」なんてことを考えながら、始まるまでずっと緊張していた。
 しかし、講座が始まり「トントントン 太鼓に合わせて走ります」というリズム太鼓のやさしい音と根本正雄氏のやさしい口調で緊張は一気にほぐれた。根本氏の太鼓の音は、強いわけでも弱いわけでもなく本当にやさしい音だった。口調も声を大きく張り上げるわけではないのに、参加者すべてに聞こえる声でとてもやさしい感じがした。今まで、笛を使って大きな声を張り上げていた私は、その時初めて、リズム太鼓の持つ音のやさしさと教師の口調の大切さを実感した。

 ライブでこそわかる事実

 ライブでなければ学べないことがたくさんある。先に述べた根本氏のリズム太鼓のやさしい音などは、実際にライブで聞いてみないとわからないし、教師の指示を出すタイミングや話し方も同じである。

1.変化のある繰り返しで展開される授業のリズムとテンポ
2.子どもへの声のかけ方(励まし・ほめ言葉)
3.ポイント押さえた的確な指示でだんだんできるようになっていくという実感
4.できない子への対応(子どもがコツをつかめるような言葉がけ)
5.子どもの動きの見方

 以上のことなど紙面上ではわからないこともライブでは、学ぶことができる。

 教育技術学会にて

 先日、教育技術学会で体育の授業に子ども役で参加することができた。渡辺・村田・八和田の3氏の授業は、どの授業も素晴らしいものだった。その時も、指導案には見られない、たくさんのことを知ることができた。

 渡辺 喜男氏の「集団跳び箱」の授業の中での個別評定の見る位置・視点
 村田 斎氏の「サッカー」の授業の中での「2人組でパスを20回しなさい」と言った後、次の指示の出し方や終わった子を集めるタイミング
 八和田 清秀氏の「マット運動」の授業の中でのゆりかごの際の次々と指示を出して子どもにやらせるリズム・テンポなど、いずれもその場にいて授業を体験できたからだからこそ学べることだった。

 TOSS体育の講座に参加していつも「ライブで学ぶことの大切さ」を実感する。本を読むだけではわからないことがいくつもわかり、いつも「目からうろこが落ちる状態」である。
 TOSS体育の本を読み、ライブで実際に体験する。そして、実際に追試してみる。
 これこそ、体育の授業の腕を上げる一番の近道ではないだろうか。


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