根本直伝学級経営術
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根本正雄(TOSS体育授業研究会代表)
子供のよさをクラスに広げる
友達づくりが無器用な子への助言
友達づくりの無器用な子供がいる。自分から話しかけられないで、友達の中に入っていけない。
そんな時、教師が一言声をかけてあげると子供は「スーッ」と友達の中に溶け込んでいける。
1.君ならできるよ
K君は読書が好きなおとなしい子供であった。休み時間はいつも一人で読書をしている。そんなK君にあるとき語りかけた。
「K君、読書もいいがみんなと一緒に遊ぶのも楽しいよ。君の好きなのはどんな遊びかな?」
「僕の好きなのは鬼遊びです。でも鬼になるのが恐いんです。みんなが僕を鬼にするんです」
友達のいないK君はみんなから標的にされた。K君にとっては恐怖の遊びである。
「K君、先生と一緒にやろう。君ならできるよ」と話した。
3年生を担任し、いつも昼休みは子供と遊ぶことにしていた。友達のいないK君にとって、いきなりみんなと遊ぶことは無理である。
そこで、教師が中に入り一緒に遊ぶことにした。教師がいることによってK君は安心して鬼遊びをすることが出来た。
徐々に教師の入る時間を少なくし、K君一人でも遊べるようになった。そして、友達も出来ていった。
2.君のダイヤモンドを伝えよう
5年生のM子さんは乱暴であった。気に入らないとすぐにたたいたり悪口を言ったりした。
そんなM子さんはみんなから嫌われ、友達がいなかった。
しかし、M子さんには人に負けない素晴らしい能力があった。体操教室に通っていたために、器械運動が得意であった。
特に鉄棒は何でもできた。一人で鉄棒をしているM子さんに話しかけた。
「M子さん、君の鉄棒は素晴らしいね。君の鉄棒は誰にも負けないダイヤモンドだ。どうだ、クラスの仲間にそのダイヤモンドを伝えてみては?」
自信のなさそうな顔をしていたが、M子さんは承諾した。
私の学級では鉄棒教室を行っていた。さっそく、M子さんをコーチにした。
「今日からM子さんは鉄棒教室のコーチです。分からないことがあったら何でも聞いて上手になってください」
はじめはいやいや教わっていたが、M子さんの教え方がよく、クラスの子供は出来るようになっていった。
それにつれ、友達も一人、二人と出来ていった。ダイヤモンドを伝えることによって、M子さんのよさがクラスの友達にも広がっていったのである。
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