根本直伝学級経営術
TOSS体育/小学校/体育/根本直伝学級経営術/全学年/子どもを動かす指示の原則/最後までの示す原則
根本正雄(TOSS体育授業研究会代表)
最後まで示す原則
子供が動くのは、最終のゴールがはっきり見えているときである。何をどこまで行ったら良いかが分かったときである。
指示をするときには、最後まで示すことが原則である。
原則1 : ゴールを先に指示せよ
原則2 : ゴールまでのステップを指示せよ
原則3 : ゴールに着いてからの指示をせよ
体育館の清掃を指導していたときである。
広い体育館を12名の子供がモップ、ほうきを持って清掃をしていた。
ところがあまりにも広すぎるので、あっちこっちに分散してしまいまとめられなかった。
何をしていいのか分からないN君に次の指示をした。
指示
隅から隅までモップをかけなさい。それができたらそうじを終わりにしなさい。
ゴールを先に指示したのである。ゴ−ルの見えたN君は、猛然とモップをかけ始めた。
ゴールがN君を動かしたのである。
ほうきを持って遊んでいたYさんには、次の指示をした。
指示
ゴミを20個集めなさい。集めたら終わりにしなさい。
「ゴミがなくなったら終わりにしなさい。」という指示が多い。「なくなったら」というとゴールが不鮮明になる。いつまでたってもなくならない。
それよりは、20個と数を限定した方がゴールは明確である。N君は20個というゴールが見えたので、見違えるように始めた。
6年生でマット運動をした時である。いろいろな技を組み合わせて連続技を作る学習であった。
「いろいろな連続技を作りなさい。」と指示をしても、Kさんは動けなかった。
ゴールにたどり着くまでの見通しがつかめないからである。Kさんには、ゴールまでのステップがみえるように次の指示をした。
指示1
自分のできる技を確かめなさい
指示2
新しい技に挑戦しなさい。
指示3
自分のできる技や新しい技を入れて、連続技を作りなさい。
この指示によって、Kさんはゴールまでのステップが分かった。いきなり連続技を作るよりも、無理をしないでできる技から始めればよい。
次の学習カードを使用した。
Kさんは、一つ一つ練習していきながら、最後は連続技ができるようになった。
できないと言って遊んでいる子供には、その子にあったゴールまでのステップを細かく示していくことが必要である。
3年生の図工で「友達の顔」をかいているときであった。
S君は、30分位でかき終わり、遊んでいた。
指示
絵がかきおわったら、友達の絵をみてあるきなさい。良いところを自分の絵に取り入れてかきなさい
S君は、この指示で友達の絵をみてあるいた。
良い絵を見たS君は、もう一度自分の絵に向かってかきはじめた。終わったからといって遊んでいたり退屈をさせていたのではいけない。
ゴールに着いてから何をするのかを個別に指示することによって、子供は動いていくのである。
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