根本直伝講座9

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根本正雄(TOSS体育授業研究会代表)

順次性の技術

 運動が上達するためには、順次性の技術を身につけることが大事である。

 【順次性の技術】
 一つの運動には、正しい動きの順序がある。

 できない子供に共通しているのは、どのように動いていったら上手になるのか、動きの順序が分からないことである。
 一つの運動を教える時には、最初に動きの順次性を指導していく。

1.うさぎ跳びの順次性
 マット運動、跳び箱運動の基礎的な動きにうさぎ跳びがある。
 開脚跳び、閉脚跳び 、跳び込み前転につながる動きである。正しいうさぎ跳びができていないと難しい。

 【うさぎ跳びの順次性】
 足−手−足の順序で動く



 できる子供は、自然にこの動きをしている。しかしできない子供は、足−足−手とか手−足−足の動きをしている。
 運動のできない子供にとって、足−手−足という動きは難しい。なぜなら、手と足の協応動作が必要だからである。
 手と足を両方一緒に動かしていくのは難しい。
 いきなりこういう指示をする教師がいる
 「これから、うさぎ跳びをします。できるだけ遠くへ跳ぶようにしなさい。」
 順次性が分かっていない子供に、いきなり高い課題を投げかけても無理である。
 動きの順序が分かっていないと、遠くへ跳ぼうとして手を着かない子供がでる。
 そういう子供には、無理をして遠くへ跳ばなくてもよい事を話し、その場で足−手−足の順序を教えていく。
 ポイントは、両手にしっかりと体重をかけ、着地する時には手を離すことである。
 着手したままだと正しい動きにならない。できない子供には、「トン、パッ」と言ってやらせ、着地の時には両手を顔の前に出すようにさせる。

2.側方倒立回転の順次性

 【側方倒立回転の順次性】
 右足−右手−左手−左足、あるいは左足−左手−右手−右足の順序で着く。

 原則は、出した足(立ち足)と同じ側の手を先に着くことである。これさえ分かれば簡単である。
 「先生、どうしても側方倒立回転ができません。」
 こういう子供は、手足の着く順次性ができていない場合が多い。左足が出ているのに、右手から着地しようとしている。
 足型、手型を作っておいて指導するとできるようになっていく。
 運動には順次性の技術があり、合理的な指導をしていくことが大切である。


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